2013年11月13日水曜日

虚無僧寺「林棲軒」跡が見つかりました!

塚本虚堂師の『古典尺八及び三曲に関する小論集』の中の一項に、「久留米「林棲軒」の遺跡発見」というのがあります。身近な名所ほど意外に後回しとなり中々訪れない事が多いもの。学生時代から読んでいた本でしたが、実際に行って見ることもせず、そんな記事があったことも忘れておりました。最近、吉村蒿盟師匠からの紹介がきっかけで、これは一つ調べてみようという気になり、本日、本業の最中に郷土史家の方とお会いする機会があったので、その場所を教えていただきました。

場所は、うきは市(旧浮羽郡)吉井町宮田の国道210号線バイパス沿いで、久留米市方面から見ると「千年小東」信号から約100mほど大分よりの左手に「塚堂(つかんどう)古墳」という前方後円墳があり、その国道を挟んで向かい側にある、コンクリート塀で囲まれた墓地の一角でした。塚本師の論文によれば、林棲軒の住職の末裔の方が大分におられ、この墓地はその方の一族の墓所であるとのこと。林棲軒は一月寺の末寺であり、この場所は久留米市の故木下吟鈴氏(川瀬師直門、木下楽器経営)が探し当てられたそうです。昭和34年の記事なので、その後どうなっているかと思いましたが、本に載っている写真のままの状態でした。

取り急ぎの報告ですが、そのうち詳細をHPの方に掲載したいと思います。

↑お墓の写真を載せてしまっていいのか迷ったのですが…。結局載せてしまいました。

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